園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(179)東大工学部の非常勤講師(1)

本社探鉱部の探鉱課長の時のことである、森田次長が中国の海洋プロジェクトに出向することになった。森田次長から、それまで担当していた東京大学工学部の資源工学科の「石油地質」を教える非常勤講師を引き継いで欲しいと依頼された。東大の工学部の非常勤講師は東京大学の卒業生など、関係のあるものしかなれないとのことだった。私は大学は静岡大学だが、大学院は東京大学であったので有資格者となったもののようだった。

森田次長からは「うまいことやって」と言われただけで、使っていた教材の引継ぎもなく、どういうものかの説明もなかった。そこで資源工学部の「地球システム工学」と名称が変更されていた学科に頼んで森田次長の教材資料のコピーを提供してもらった。いろいろな本などの図面のコピー集のような感じだった。やはり自分なりの講義プランを作り、OHPで図示しながら教えていく方法をとろうと考えた。

前期のみ、週一回90分の講義である。非常勤講師のための講師室というのが2階にあり、湯茶が用意されている。講義室(教室)にはOHPが用意されている。出勤時に事務室で出勤簿の範を押すという昔ながらのシステムが続いていた。

受講生はその年によって異なるが十人余といったところだったように記憶する。学部生だけでなく大学院生も受講していた。石油地質に興味があるのではなく、単位取得のために受講している様子が見て取れた。

最初の講義の時、私は受講票を受け取った後で学生たちにこう言った。

「一応出席は取りますが、必ずしも出席が十分でなくても構いません。試験での成績が良ければ単位は差し上げます」

本郷の農学部寄りの建物に通うことになった。ずいぶん久しぶりで、かつていた理学部2号館などを見て回った。

講義内容のいくつかを次回以降に記していくつもりである。

 


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