個人的な目的を新聞という公器で果たそうとするのか、佐藤優

産経新聞(2月17日)の佐藤優の「世界裏舞台」欄の題は「親友・豊島昭彦君」というものである。この頃の佐藤優の「世界の裏舞台」の内容はその題には似つかわしくないテーマであることが多い。書く種が尽きてきたのだろうと感じさせる。 豊島昭彦というのは佐藤優の浦和高校時代の同級生だった人で、昨夏ステージ4の癌であるとの連絡を受けて、その友人の人生を「親友・豊島昭彦君」とこの新聞記事と全く同じタイトルの本として出版するというのである。 佐藤優は末尾にこう記した。 「筆者は、死期が迫った友人を自分は作品の対象として利用しているのではないかという自責の念に何度もとらわれた。しかし、書くことで豊島君への友情を証する以外の術がなかった」 冷たく言えば、自分のために利用したと自責の念にとらわれるならば、それはやはり純粋な友情による行為でない証だろう。そしてここからが肝心なのだが、この「世界裏舞台」の内容がその出版物の宣伝のためという点での自責の念はなかったのだろうか。このような文は個人のブログあたりに掲載すべきもので、新聞という公器に、原稿料をもらって書くような性質のものではあるまい。 この欄に、掲載した事実が、「死期が迫った友人を自分は作品の対象として利用した」ことをも「そうであろう」と感じさせるに十分に思える。公私の別というか、友情に「利」を絡めないというすがすがしさが欲しかった。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< April 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM