園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(170)教育研修の企画と実施(1)

石油資源開発の探鉱部門の新入社員教育は入社1年目が地表地質調査、2年目以降が坑井地質調査であり、その後先輩たちの仕事を手伝いながらの探鉱技術の習得をしていくものであった。体系的というか積極的な教育システムは存在しなかった。

私の場合は極めて特殊で、1年目の地表地質調査、2年目の坑井地質調査の後は石油公団石油開発技術センターに出向し、その後は海外プロジェクトに従事するのがほとんどだった。すなわち社内でのOJTを受けなかった。結果的にはそれが石油開発屋人生に逆に役立った。

石油開発技術センターでは(クソ)役に立たないコンピューター地質なるものを担当させられたが、コンピューターなるものが理解できるようになった点だけはプラスであった。加えて、石油開発技術センターが導入する、物探関係の種々のソフトのインストールの際の説明や講習に参加できたので、最新の物探データの処理解析技術に触れることができたのである。

石油資源開発探鉱部の総合課長で本社に戻った時、探鉱部員が理論的なバックグラウンドなしに物探データをハンドリングしているのを目の当たりにして、これでは駄目だと感じた。そこで、交流の深かった物探部の松岡敏文に物探技術に関する専門講座の開催企画を話し、協力を求めた。ベースとしたのは私が受講したことのある、GEOQUEST社の講義用テキストだった。各地方の鉱業所からも参加者を集めて1週間ほどのワークショップ付の教育機会を設けたのである。

物探データの取得から処理、ポラリティ、ゲインコントロール、アコースティックインピーダンス、スタッキング、コンボリューション、デコンフィルター、速度解析、マルティプル、マイグレーション、ウェイブレット処理…など多岐にわたる知識を与えた。現在でもこの教育講座を受講したものが石油資源開発には残っているのではないか。

 


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