あの産経新聞に登場し始めた安倍批判、その背景は?(7)

次は産経新聞の「日曜講座 少子高齢化時代」欄での「外国人労働者」をテーマにした「本当に日本は救われるのか」と題する、産経新聞論説委員、河合雅司の意見について紹介しよう。

「単純労働の解禁だけでも方針の大転換だが、永住権まで認める道を開くということは、この国の形を根本から変えうる可能性すらある。  こんな政策の大転換を、多くの国民が十分理解しないまま矢継ぎ早に決めてしまう姿勢に”危うさ”を感じる人も少なくないだろう。与党内にも慎重論が出ている」(太字は筆者による)

日本という国の形の、「外側を変えた」のが集団的自衛権であり、「内側を変える」のがこの外国人労働者受け入れである。 この『国の形を変える』という重要事項を、内容も詰めず、国会での質問にもロクに答えず、やっつけで法案成立に強引に突き進む安倍首相は、亡国宰相とでも呼ぶべきか。一体だれの利益のためなのかを明らかにしなければならない。

河合雅司は主張する。

「外国人の受け入れが進めば、人口減少を前提とした日本社会の作り替え作業は遅れる。そもそも外国人労働者の大規模受け入れは、現在の社会のサイズや過去のビジネスモデルを維持しようという発想であるが、辞際にはこうした努力は長続きしない」

その通りだ。少子高齢化の国家はこう変革すべきだ、というものの検討もせずに、現在のシステムをそのまま維持するには人数が足りないとする単純にして稚拙な考えにこの政府の無能さが表れている。新しいシステムを考える能力がないのだろう。日本人の少子高齢化がますます進む中で、外国人の永住者が増え続ければ、日本における日本人が少数派になってしまう。その時点で日本は日本でなくなっているのだ。

さて、河合雅司の結びの言葉を見てほしい。

「外国人の受け入れ拡大は本当に日本を救うのか。外国人頼みではなく、むしろ長期的視野に立って「人口減少に耐えうる社会」へと作り替えを急ぐ方が賢明だ。 「戦略的に縮む」努力を放棄した時点で、日本は衰退の道を歩み始める」(太字は筆者)

この河合雅司論説委員の説に全面的に賛成である。政権寄りの産経新聞の論説委員がここまで安倍首相の愚かな政策を批判するのは、安倍首相に任せておいたら日本が滅びるとの危機感によるものだろう。加計だ、森友だ、のレベルなら「ワル」で済むが、日本という国家の形を壊す暴挙をさせてはなるまい。理解できないのはこれを放置している「日本会議」なるものである。そんなものだったのかと呆れている。

 


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