産経新聞の「主張」執筆者に論理力不足?の者がいる

産経新聞の社説である『主張』の内容はおおむね妥当なものが多いのだが、中に”おつむの悪い”のが混じっているようだ。例として11月9日の「東海第2原発 運転延長は適切な判断だ」を取りあげよう。一か所を選んでコメントする。

「原発の大部分の設備は、定期検査の際などに新品に交換されている。交換できない部分は問題となる劣化のないことが確認されている。そのため、運転年数を重ねていても全体の老朽化は進んでいないことを理解しておきたい」

「いい加減なことを書くんじゃねえ、素人めが」と言われないのだろうか。馬鹿が書いたことは一目瞭然である。

              大部分:定期検査の際などに新品に交換

              交換できないところ:劣化がない(交換の必要なし)

が本当なら、耐用年数40年を20年延長するどころかエンドレスで運転可能と言えるだろう。そして、それならそもそも運転上限年数を40年とした根拠はどうした。その40年の運転期間リミット設定に対し、その当時産経新聞は異議を唱えたのか。政府がこうしたいというごとを、それが“そのまま”正しいと言っているようで、産経新聞自身に見識があるようには見えない。

年月を経ても問題となる劣化が認められない部分は「交換できない部分」ではなく「交換不要の部分」つまり「部品交換しない部分」であるはずである。「交換できない部分」とした意味すら理解できていない御仁がこの主張を担当したようだ。「主張」も「曲言」の一部か?!そして「劣化の確認ができない部分」が存在する筈だということを忘れてはならない。

しつこく書くが、「交換できない部分は問題となる劣化のないことが確認されている」という所だ。「高プロ問題」などの政府政策判断の根拠が捏造であったことは記憶に新しい。燃新装置も自動車の燃費データも、皆確認されていたはずのものが誤魔化しであった。原発は、事故が起きた時の損害、悪影響がいうなれば地方規模、国規模で生じるのである。軽々に、”報告書”を読んだだけで安全だから進めろなどと言ってはならないのではないか。昨今は、その”権威”ある「報告書」も当てにならないことが多いのだから。

 

 


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