徴用工問題に見る日本外交(4)櫻井よしこもにわかに韓国批判の急先鋒に

安倍政権の宣伝部隊の一翼のリーダーたる櫻井よしこもにわかに韓国批判を開始し始めた。それも口を極めてという様相で、だ。11月5日の産経新聞の「美しき勁き国へ」の見出しは「韓国は革命のまっただ中」との、違和感を感じるものでさえあった。

「安倍晋三首相が(10月30日の韓国最高裁の)判決直後に間髪を入れず、「国際法に照らしてあり得ない判断だ」と述べたのは当然なのだ」

と書いているのだが、「国際法に照らしてあり得ない判断であるなら」なぜ、韓国の高裁での判決の際にはこのような反発を見せなかったのか。櫻井よしこ氏もその時に今のような韓国批判をしたのか。新日鉄が判決が確定したら、そしてそれが賠償命令であればそれに従うとしたのにたいして、口を極めて非難したのか。こういう説明、意見を述べるから多くの人の信用を失う結果となるのであろう。

「文政権の下で進行中の異常事態の数々は通常の法治国家では考えられない。一連の事象は韓国が社会主義革命のまっただ中にあることを物語っている。革命勢力はそれ以前の秩序のすべてを破壊する。条約も契約も常識も紙クズのように破り捨てる。文政権が行っているのがまさしくそれだ」

考え違いがあるのではないか。文政権は正当な選挙で選ばれたものであり、革命により政権を奪取したものではない。そして現在の北朝鮮寄りの政策、行動も韓国国民の支持のもとに行われている。それがどうして社会主義革命なのか、その見識に疑問を持たざるを得ない。文韓国大統領のしていることは敢えてたとえるならば、戦前の、ワイマール憲法下で合法的に政権を取り、国家社会主義に変えていった旧ドイツのヒットラー率いるナチのようなイメージではないのか。

喩えるものが違っているように感じる。

そして、条約も契約も常識も紙クズのように破り捨てるのは7世紀の新羅以来不変の民族的特徴であることを昨日のブログでも紹介したとおりである。

さて、櫻井よしこの意見の内容が歪んでいるのは今に始まったことではないのでこれ以上踏み込まないが、それ以上に不思議なのは何故今急に批判騒ぎを起こしているのかである。まるでネットでの炎上の仕掛け人の如き騒ぎ方に見えるのである。それが安倍政権が今回に限って韓国に厳しいことを云いだしたのとあまりにも歩調が合っているのに注目せざるを得ない。

 


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