園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(150)勇払開発検討チームの基本姿勢

勇払開発検討チームの初会合を開いた。探鉱部からは私と北海道担当主査(確か吾妻ではなかったか)、作井部からは藤井健作井課長、生産部からは三樹油層グループ主査と安楽がメンバーとして参加した。

最初に私から基本的なことを話した。

  1. 勇払の経済性を最大限にする開発方法を策定する。
  2. そのためには従来の、補助金交付を念頭にした固定観念を捨て去る。
  3. 国内でしか使われないし、通用しないJISの規定は無視し、インターナショナルな手法で評価し、開発方法の最適化を図る。
  4. グループでの検討内容、結果については各部内と言えども漏らさないこと。検討結果については半年後に中間報告、1年後に最終報告をまとめ、技術3部の部長および担当役員に報告し、了承を得た上で、北海道鉱業所に説明する。
  5. 基本的にグループミーティングは毎週1回行う。

と提案し、参加している片平常務と中山常務の了承を得た。

この申し合わせのお陰で以後のミーティングでは本音トークが可能になった。ややもすればかたくなな、硬直した対応した取らなかった作井部が信じられないような柔軟な見解を示すようになったのである。

検討のテーマは数々あった。主なものでも、

  1. リザーバーの認識:石狩層群(古第三系)の基底礫岩と直下の花崗岩を岩相が異なるからと別個の貯留層と認識して個別に仕上げしてきたことの見直し
  2. 仕上げ方法:セメンティング後パーフォレーションよりも裸坑仕上げの方が生産性が高い筈
  3. フラクチャー貯留層での埋蔵量算定法の確立
  4. ケーシングプログラムの簡素化は可能か
  5. 生産シミュレーションの検討。それに基づく生産井数と生産井分布の最適化
  6. 生産基地の位置決定。環境基準、航空規則などとの調整。さらにパイプラインルートとの関係も考慮

などがあった。いずれも大きなテーマであり、毎週のミーティングの準備にも追われた。(続く)

 


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