『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した

郁朋社から出版した園田豪作品は19を数える。昨年11月に電子出版を主業務とする会社、(株)麁鹿火(アラカヒ)を設立後に電子出版したのは『万葉伝授』シリーズ8巻と『調達の闇』シリーズ2作品、『サハリン油田開発6年の現地体験記(上)』、『グヌンアグン』の12作品である。紙媒体での著作を電子書籍化をするとの計画を当初から持ってはいたのだが、会社移転などの予期せぬ手間がかかったこともあり、また既出版データの各種変換作業などもあり時間を要していた。それでもまずは一番読んで欲しい『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』の電子書籍化に取り組み、漸くアマゾンでKindle版として出版出来た。アマゾンでの電子書籍の場合は、内容を書店で手に取って見るということはできない。その代わり、かなり量の多い紹介文が掲載される。一体どんなことが書いてあるのかを以下に示しておくので参照戴きたい。

(株)麁鹿火は着実にその歩みを進め始めている。

 

内容紹介

「太安万侶の暗号シリーズ」では、縄文以前のプロト日本人の中東からの海路での現在の東北への移動、定着、建国を描いた『太安万侶の暗号(ゼロ)〜日本の黎明、縄文ユートピア〜』から今回の『太安万侶の暗号(七)〜漢家本朝(下)壬申の乱、そして漢家本朝の完成〜』で描いた元正天皇までを一貫した眼で見、しかも歴史を科学として取り扱ってきた。縄文時代、日本列島に住むものは東北に限定されていた。そこにできた国は「日の本の国」と呼ばれた。狭義の日の本の国の範囲は現在の東北六県に相当する。そして、日の本の国は西に向かって生活圏と勢力を拡大する。
そして広大な西側への拡大域の行政機構を置くために日の本の国の王家のものを派遣する。これが天孫降臨の話の原型である。時がうつり、大倭(倭を中心とする西国全体の連合国家)は代々日の本の国から派遣されたエビス尊ではなく、百済からの人質であった王子を天皇にしてしまう。それが崇神天皇である。異民族であった崇神天皇は天孫降臨の時に神勅として受けた劒と鏡との同床同殿の掟に従えず、宮から追放し、霊力をもたぬレプリカの劒と鏡を作って奉斎し始めた。
応神天皇以後仁徳天皇を除いて新羅系が代々天皇となるが、その異常な虐政に日の本系の氏族は越の国から継体天皇を迎え入れる。しかし新羅系勢力の抵抗の前に大和入りが出来ず、山背の国に約二十年間滞在せざるを得なかった。その時北魏の皇統を継ぐ拓跋部のものたちが帰化してきて、継体天皇に忠誠を誓った。この騎馬民族の力を借りて継体天皇は大和入りを果たしたが、新羅系のものたちに暗殺される。北魏系渡来民は後に欽明天皇となる継体天皇の皇子を救ったので欽明天皇の寵臣となり、倭漢氏が担当していた大蔵も任されるようになる。北魏系の渡来氏族は高向氏を名乗った。日本書紀で秦大津父と秦氏の如く記載されている高向大拓は倭国を目指したときから、倭国を奪取して北魏の皇統で支配することを夢に描いていた。そしてその計画を具体化し、数代をかけて完全にすることを考えた。
政権奪取の第一歩は盤石な政権を弱くすることである。神道系の大連の物部氏が猛反対をする中、仏教を奉ずることを蘇我氏に許可させるように工作する。その結果、遂に蘇我氏は物部氏を河内の澁川で殲滅してしまう。
蘇我氏に大きな影響力を持った高向王鎌足は自らの妃、寶皇女を無理矢理舒明天皇の皇后にすることに成功する。高向王鎌足は寶皇女に産ませた中大兄皇子を皇太子とさせ、ついに高向氏、すなわち北魏皇統の後裔を倭国王の皇位継承資格者にした。
次に、高向鎌足は子の中大兄皇子に命じて蘇我入鹿の暗殺を命じる。これが乙巳(六四五)の変である。
高向鎌足は元妃の寶皇女の弟の輕皇子を孝徳天皇と言う名ばかりの天皇とし、倭国の実権を掌握する。
蘇我氏までも滅ぼし、倭国を掌握した高向鎌足は大化の改新と銘打って、倭国の北魏化政策を急激、かつ強力に推し進め始めた。均田制、三長制、驛傳制、冠位、律令制、戸籍の導入などである。
高向鎌足の子、玄理を新羅に派遣し、新羅の王子を人質として差し出させることに成功し、百済、新羅間の安定を望むも、新羅は大国唐に助けを求めた。唐は新羅を助ける方針を固め、倭国は宗主国として百済を援助せざるを得ず、唐との関係が緊張する。
三十年ぶりに遣唐使を派遣するも、軍事情報の漏えいを警戒する唐に厳しく詮議され、間諜とされたものが死刑や流罪になったりするばかりか、遣唐使団全員が一年以上の長期にわたり幽閉されるなどした。
唐と新羅連合軍が百済を攻撃し百済が六六十年に滅亡するも、倭国は情報を事前に得ることが出来ず援軍の派遣が出来なかった。百済の遺臣、匿などが百済再興のために立ち上がる。倭国は人質として滞在していた王子、豊璋を百済に返還し、援軍を派遣。そして六六三年の白村江の戦いに千艘の水軍を派遣したが大敗し、百済遺民を引き取って筑紫に帰った。この百済再興戦の中で斉明天皇は死去し、中大兄皇子が称制を始める。
百済遺民を筑紫の大済府(後の唐の筑紫都督府、そしてさらに後の大宰府)に居留させ、百済人に水城、大野城等を造らせた。
その後数次にわたり倭国の敗戦処理のために唐から使者が倭国に派遣され、交渉が進む。その間高宗が泰山で行った封禅の儀に東夷四か国の一つとして酋長(王)を派遣して高宗の前にひれ伏した。
そして六七一年に唐の占領軍が筑紫都督府に入った。この前年(六七十)に倭国は新しい国家に生まれ変わったことを内外に示すために「日本」と国名変更をする。但し、日本とは東北に古来存在した日の本の国の名前を掠め取ったものであった。
また、唐による占領を解消させるために同族拓跋部が建国した吐蕃に使者を送り、唐に対し戦争をするように策を講じた結果、吐蕃は青海湖の南の大非川で唐軍に大勝した。それを知った新羅は百済の熊津などにあった唐の都督府を攻撃、朝鮮半島の統一に向けた動きを開始した。倭国は新羅にたびたび使者を送り、唐に対する共同歩調をとった。
そして六七一年天智天皇が死去(暗殺)する。
天智天皇は寶皇女と言う倭人の血が半分入っているものだった。高向鎌足は北魏皇統を純粋に継ぐものが日本(旧倭国)の天皇になるべきだとの考えの下、天智天皇の皇太子を兄の大海(人)皇子とし、倭種の血が混じらぬ大海皇子が天皇となるようにと命じていた。
天智天皇が自身の子、大友皇子を天皇にすべく行動していたのを知った高向大海は六七二年に兵を起こし(壬申の乱)、大友の皇子、すなわち近江朝を滅ぼし、天武天皇として即位した。
六七三年新羅から朝貢使と天智天皇の弔問使とが来朝するが、天武天皇は朝貢使だけを受け入れ、弔問使は筑紫から追い返した。
さて、倭国朝廷を乗っ取ったこの漢家本朝は自分たちが日本(旧倭国)の皇統の正当な継承者であると主張することにした。そのためには不都合な歴史を抹消し、新たに歴史を言わば捏造する必要があった。そのために天武天皇から聖武天皇までの歴史は大きく改竄されて『日本書紀』に記録されている。一例をあげれば、天武天皇の弟の藤原不比等が実際には持統天皇であり、さらに元明天皇であるのだが、万世一系で且つ長子が皇位継承したことにするために天武天皇の皇后が持統天皇になったという歴史改竄を行っている。本書では詳細な検討を通じて真実の歴史に迫っている。
また、北魏からの渡来人という出自を誤魔化し、あたかも倭種であると装うために大三輪朝臣高市麻呂(柿本人麻呂)に命じて、彼らが和歌を詠んだことにするために『万葉集』を作らせた。しかし『万葉集』の反歌とも言うべきいろは歌に柿本人麻呂は恐るべき言葉を隠しこんでいた。その隠された言葉を千三百年の時を経て初めて表に出すことができた。読み進むにつれてその解読の面白さを実感し、解読の醍醐味とその達成感を味わってほしい。
本書は中国が日本向けに出版している月刊誌『人民中国』(日本語版)の2016年9月号で紹介されている。中国の書籍を紹介する欄で日本人による日本語作品が『人民中国』で紹介されるのは異例のことと言える。それだけ注目された作品であることを示している。又その紹介は本書だけではなく、同時に出版された『太安万侶の暗号(七)〜漢家本朝(下)壬申の乱、そして漢家本朝の完成〜』(郁朋社、2016年7月)も併せてのものになっている。『人民中国』も注目した驚くべきそしてその緻密な分析・検討をお見逃しなく。 

 


コメント
いつでもどこでも読めるようになって助かります。前から読みたかったんです。電子版のカバーデザインも魅力的です。
  • ふひと
  • 2018/07/11 7:12 PM
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