愚論の域を出ない阿比留瑠比の「極言御免」(5月11日)

今回の題は『拉致解決へ 激変期の国際情勢生かせ』というものだ。題は変われど、その論理力の弱さは覆い隠しようがない。愚論の域を出ないのではないか。5月9日の日中韓首脳会談に関して、

「両国とも、日本と関係をよくしようという空気は強い。北朝鮮情勢がこうなってくると、日本ともめていても意味がない」と政府高官が振り返った、と書いている。誰の感想を書いているのか知らぬが、自分の判断をこそ理由と共に書くべきではないか。韓国は竹島を武力占拠し、慰安婦像の設置を続け、世界に日本の悪口を言い続けている。『日本ともめていても意味がない』などと本当に考えているわけはあるまい。また、中国は尖閣周辺のわが国領海に公船をもって侵入を繰り返し、尖閣諸島の武力占拠を計画しているし、はては沖縄まで奪おうとの魂胆を抱いている領土欲の強い国家だ。宮古島の海峡を軍用機を通過させたり、潜水艦を侵入させたりと挑発を繰り返している国である。誰とも書けぬ、極論(極言?)すれば阿比留瑠比の作文かも知れぬ談話など掲載すべきか。

そして次の展開を注意してトレースしてほしい。

米国の軍事力を例示しながら、

「軍事力が外交力の重要な背景となるのは、古今東西、当然の国際常識である」

「その点、いまだに自衛隊を憲法に位置付けることすらできず、政府統一見解が合憲とする敵基地攻撃能力の整備すら明言できずにいる日本は、おのずとハンディを背負っている。拉致問題の解決に向けて、米国をはじめ他国に助力を求めざるを得ないのは、こうした制約があるからだ」

此の男、頭の程度は大丈夫か。米国の軍事的圧力とは、何時でも北朝鮮を攻撃するぞという脅迫の力である。自衛隊を憲法に書き込んだら米国と同じような圧力を北朝鮮に掛けることができ拉致問題が解決するというのなら、呆れた馬鹿である。自衛隊が核兵器を持っているか。通常兵器を持っていても拉致問題が解決しないからと言って日本が軍事オプションを行使できるのか。自衛のために必要最小限の兵力を持つというような自衛隊が軍事的圧力になるわけがないではないか。

これが産経新聞の代表的記者の論説というのだから呆れる。いくらなんでももう少しは論理力のあるものを雇うべきではないか。愚論、珍論、紙の無駄と感じるが…

 


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