だから憲法改正が必要だ、と何故言わない

南スーダンPKOに関し、昨年現地で大規模な戦闘があったことを自衛隊の派遣部隊が日報に記載して報告してからたった2か月後なのに、すでに日報は廃棄済みと嘘をつき、防衛省がその存在を知りながら大臣に報告しなかったことが国会でもめている。私が石油資源開発の課長時代に上司がよく言った言葉に「どうせ分からねえんだから説明などせんでええんだよ!」というものがあった。役員会に本当のことを説明しないのである。防衛省も恐らく同様の状態なのだろうと推察する。

戦闘があったと言えば憲法に触れるから衝突に言い換えるのだと、防衛大臣が国会で述べるのだから異常である。元々、戦闘があるような危険なところには自衛隊という軍隊が行けなくて、丸腰の民間人ならば行けるというこの日本の奇妙な、あべこべな状況こそが問題なのである。防衛大臣が嘘をつき、誤魔化しに終始する、そしてそこに首相が頭を突っ込んで誰が聞いても詭弁と感じるようなことをいう。日頃抗議している中国とそっくりな態度ではないか。

大本営の発表のように状況を言葉を変えて誤魔化すという情けないことは止めて、戦闘があったと認め、憲法に反するからと自衛隊を撤収すればよい。そしてこんな状況ではいけないからと憲法をしかるべく変えるんだと主張すればよいだろう。言い換えと誤魔化しをする安倍政権は憲法改正に関しての国民の信頼を得られなくなるだろう。真剣に憲法改正が必要だと信じている国民の心も離れ、結果として憲法改正が遠のくことになろう。

憲法改正を掲げる安倍政権が、自らの信頼を失わせる行為で憲法改正を潰してしまうことになれば、何とも愚かなことではないか。まずは、信頼はどのように築かれていくものかを知るべきである。

 


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