トタールと国際石油開発

石油メジャーの一つであるトタール社が国際石油開発(株)が利権を持つイランのアザデガン油田の開発に参加すると言ううわさがある。しかしトタールが参加するとしてもそれだからと言ってそのプロジェクトが有望だと早合点してはいけない。トタールは国際石油開発(株)にとって特別な石油メジャーなのだ。
国際石油開発(株)の元は1966年に石油資源開発(株)がつくったインドネシアの石油開発に関するプロジェクト子会社「北スマトラ海洋石油資源開発(株)」である。この会社は北スマトラ沖の探鉱にのめりこんでカリマンタン沖の鉱区の探鉱をしようというときには既に資力がなく、利権50%をファームアウトし、しかもオペレーター権をも手放すことにした。アタカ海域に50%ファームインしたユノカルはすぐにアタカ油田を発見、またマハカム沖海域にファームインしたトタールはすぐにブカパイ油田を発見した。トタールはその後もハンディル油田、タンボラ油ガス田、トゥヌガス田などの大油ガス田を発見し、インドネシアでの地位と莫大な利益を手にした。つまり、もう一押し頑張れば100%の利権でもって巨大油ガス田の主となれた北スマトラ石油資源開発(株)とは対照的に、極めて簡単に巨額の油ガス田権益を極めて安価に「濡れ手に粟」に近い状態で手に入れたのがトタールなのである。その「義理または恩」に感じてかトタールは名前が変わった、インドネシア石油の時代も、国際石油開発(株)の時代も無理を聞き、国際石油開発(株)のプロジェクトにお付き合いをして来ているのである。国際石油開発(株)の発表によれば、地元のウッドサイドなどに参加を断られたオーストラリア北西海域のイクシスガス田の開発にもごく最近トタールが参加したと言う。オペレーター経験が殆ど皆無の国際石油開発(株)にとってはトタールのネームバリューと豊富な経験、能力が必要なのではないだろうか。とにかくトタールと国際石油開発(株)の長〜い、特別な歴史を知らずしての判断はちと危険であろう。
(写真は特別に仲良しな二人が撮るツーショット写真)

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