原子力規制委員会がそんなにワルか?

櫻井よしこの「美しき勁き国へ」(産経新聞)は毎月1回寄稿・掲載される。安倍晋三首相の取り巻きの一人として国家基本問題研究所と自称する組織の代表者として様々な政権応援文を書くのだが最近は少し様子がおかしい。勿論内容が論理的でなかったりするのはすでに何度も取り上げており、原稿執筆者に問題があるのかも、と指摘したこともある。

さてこの3か月のコラムの題を並べてみよう。

107日:『原発、規制委は猛省せよ』

114日:『原子力規制委の法律違反』

122日:『なぜ規制委を訴えないか』

122日の題を「なぜ規制委を訴えないのか」としなかった日本語つまり国語能力の不足は下書屋の程度の問題とするにしても、3か月間続けて原子力規制委員会批判ばかりというのは異常である。団扇を配っても線香を配っても公職選挙法違反で議員資格を失う。まして「サクラを見る会」の主催者だからと、自分の後援会の連中を800人以上も大衆受けする芸能人と会えるように同会に招待するなんざ、明らかな公選法違反。小渕優子ばりにデータを消去して逃げようとはまるでチンピラ型の行動ではないか。そういうのが国会議員となり政権担当者となることの方が国家基本問題だろうに。

日銀には黒田を送り込んで国債を日銀が買うインチキシステムを作り、官僚の人事権を掌握して官僚がデータ改ざんどころか決裁文書改竄までせざるを得なくし、東京地検の秋霜烈日を春桜温暖に替え、すべてを意のままにする体制にしたのに、たった一つ三条委員会である原子力規制委員会だけは意のままにならない。「規制委の審査は明確な法律違反だと思われるが、それでも電力会社は規制委に逆らえない」と櫻井よしこはこのコラムで電力会社のことを慮っている。しかし国家基本問題を議論するものとしては電力会社の代弁のために3か月、延べ3回もほとんど同じ内容で原子力規制委批判などすまい。やはり規制委を支配したいとの願望への援護射撃ではないのだろうか。そんな気持ちにさせるほどのしつこさである。

3つの記事をご覧になることを勧めるが、すべて有料記事であるので難しいかもしれない。「櫻井を見る会」には少し飽きたのでこの辺で。

「この世をば 我が世とぞ思う 望月の 欠けたるところは 僅かに規制委」

世界は二酸化炭素そして炭素問題に大騒ぎだが、次には放射能問題という直接人類(地球生物)を脅かす問題が深刻になるだろう。だが、原発利権が、放射能防御・除去利権に勝っているうちは声は大きくならないだろう。放射能は国家基本問題どころではない「世界(地球)基本問題」だと思うのだが…。金ではなく理念で行動する世界になる日は遠いようだ。

 


データ消去、HDD廃棄、神奈川県は何故確認しない?基本ができていない!

道路工事でも他の工事でも工事前と公示後の写真を添えて報告書を作成し、発注者に提出するのは当たり前のことである。工事であれば、完成・完了の検収を行わなければ支払いがなされぬのが当たり前だ。

神奈川県が県庁のサーバーから取り外したHDDを廃棄業者に「データ消去と廃棄」を請け負わせたのだが、その業者(の社員)がネットオークションで18個を転売していたという。しかもそれらのHDDのデータ消去がなされておらず、前例を見ない大量の個人情報が流出してしまったのだそうだ。

神奈川県はデータ消去の確認もHDD廃棄の確認もせずにいたということか。おそらくは確認もせぬまま契約通りの金も支払ったのであろう。契約通りのことをしない請負業者も最低だが、作業の確認もせずにいた神奈川県のなんとお粗末なことか。馬鹿としか言いようがない。給料を受け取るに値しない。

更に最低なのが請け負った会社、ブロードリンク社だ。この担当者がオークションに出品したのが7,844個で、その内記憶媒体が3,904個あったというのである。その状況を知らずにいたという会社、何をどう管理していたのか。まるでハードディスク・ロンダリングをしていたみたいではないか(調べたほうが良いかもしれない)。こんな会社を契約相手として合格と評価していた神奈川県が解せない。何か、政治家の口利きとか、県の幹部の友人とか特段の理由があったのではないかな。

 


男系の女系のというけれど、もっと基本の万世一系に疑点なきや?

皇室の構成員が減少してきたためだろう、男系でなくてもいいんではないかとの意見が聞かれるようになった。なぜ男系でなければならないかと言えば、生物学的に男系でなければY染色体が継承されて行かないというのが理由だろう。政治家でも甘利、二階などは「女系でも…」と言い、男系を主張するものはそのほとんどが今までそうだったというのを理由に挙げる。

皇学館大の新田均は(産経新聞、122日)「古代人は父系によって「祭り主の血筋」が伝わると考えた」と記紀のわずかな例を挙げて言い切るが、記紀にはない「卑弥呼」の件には触れない。逆にそこに触れたくないからこそ記紀に卑弥呼に関する記述を含めなかったのだろうに。つまりあまり説得力がない。

はては明治天皇の血を引くという竹田恒泰なる人が『天皇は『元首』である』という本を出版した。『天皇は血統の原理』とし、男系の天皇が途絶えたらもはや天皇ではない、と主張しているとのこと(産経新聞1130日「産経の本」欄)。学者が言うのは良いとして、明治天皇の玄孫であれば、ある種の関係者なのだから、その天皇の家系にある人だからこそ、天皇制に関する発言をすべきではないのではないか。それが常識ではないかと思うのだが、たかが本の紹介であるのに、その内容だけではなくわざわざ「明治天皇の玄孫」と書くところにその特別扱いが見えるようで、美しく見えない。

しかし、男系の女系のというけれど、その前にある一系の天皇という前提を確認したのだろうか。神武以降の4代の天皇は不存在とも言われている。壇ノ浦の戦いで安徳天皇を道連れに入水した二位の局が重し代わりに三種の神器の一つの剣を使ったがためになくなってしまい、その剣なしに即位したとして後鳥羽上皇は生涯そのことを負い目にしていたという。それほど大切で、同床同殿の詔勅さえある剣と鏡を宮中から追い出した崇神天皇が異なる王朝だと考えない方が変であるし、継体天皇の系譜自体が記紀にも記述がないのに男系が継承されているとすることにも問題があろう。

「万世一系ということにした」というのと「万世一系である」とは別の話である。『愚管抄』に見える慈円のさめたというか、冷静な考え方を参照したほうが良いのではないか。特に皇室に関しては政治的にも経済的にも利用するものが現れるのは歴史が示している。意見を言うものの魂胆をも考えて意見を聞かなければならない。危ない、危ない!

 


アヴェード ヴァスクレセーニィヤ(みちたけランチ)(268)

今年も師走を迎えた。今年は近年になく寒いような感じがする。先日広瀬川沿いを歩いていたら粉雪が舞っていた。そろそろ大みそかのブログの記事「一年を振り返って」の原稿を書き始めなければ、と思ったりしている。今年は大きな変化の年だったから。

さて、本日の特別ランチは「天丼」である。通常よく見る海老の乗ったものではない。牡蠣、セリ、カボチャ、サツマイモの天ぷらなのだ。牡蠣とカボチャは宮城県産だ。セリは名取産の仙台セリ、サツマイモはなんと陶芸の土門先生が山形県遊佐の畑で作ったというものだった。小鉢は「マグロのテール煮」である。煮凝りにマグロの味が染みて、いや溶け出ていて旨い。クリームチーズポテトサラダがまた良い。イカ、エビ、ミョウガが入っているのだ。

これは旨いなと食べ始めた時、すし屋の御主人が「1,100カロリーはあるから晩飯は抜いたほうがいいよ」と声をかけてきた。確かに、血糖値コントロールを忘れてはならないのである。

 


園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(217)事務所はパースに

プロジェクトの対象鉱区が北部準州の沖合にあるのだから通常ならばその北部準州の首都であるダーウィンに事務所を設置するのだろうが、ダーウィンは田舎町の状況で、北西大陸棚を始めとした石油開発企業のベースはその殆どすべてがパースにあった。そこでジャペックスACの現地事務所もパースに置くことになっていた。

パースと聞いて古い記憶がよみがえった。実は人生最初の海外経験の出張先の一つがパースだったのである。石油開発公団に出向中だったので1975年あるいは1976年の事である。当時の空港は現在の国内線の空港で、到着して空港建物に入る手前に23羽のブラックスワン(黒鳥)がいたのを覚えている。宿泊したのはテレスストリート沿いのトラベロッジ(現在は別のホテルになっている)だった。中心部のモールはまだ歩行者天国ではなかった。ウェストエンドという店で土産を買ったり、おもちゃ屋を覗いたりした。そのおもちゃ屋はワンダーランドという名前で、小学生くらいの女の子が店番をしていた。その女性が後年パースに事務所を置いた時に利用したレッツゴーオーストラリアという旅行会社のオーナー社長になっていたのには驚いた(後で分かった話だが)。

とにかく一度行ったことのあるパース行きなので20年余を経てまたパースに行くことに縁を感じていた。

 


二酸化炭素悪玉説を広め、洗脳した裏側を知れば…

地球温暖化の要因は200以上もあると言う。世の中ではCO2悪玉説が横行し、学校にも行かずに世界をめぐり、過激な発言を繰り返すグレタなる少女も現れた。坂本龍馬に活動資金が闇の世界から提供されていたように、レーニンのロシア革命に明石元二郎を通じて日本軍の機密資金が提供されていたように、英雄談の裏には資金提供者と、表向きには言えない提供理由があるものである。グレタなる少女も学生が大金を保有しているわけでもないのだから誰かが資金を提供していると考えてよいのではないか。

さてその地球温暖化だが、トランプ大統領は「地球温暖化(CO2悪玉説)は、米国製造業から競争力を奪うために中国が創造した概念(嘘)である」とツイートしたことがある(2012年11月6日)というのだが、彼は資金源というより、地球温暖化二酸化炭素悪玉説創造の経緯に気づいていたのではないかと、渡辺惣樹は書いている。それが今日取り上げる産経新聞(11月15日)の「正論」欄、「温暖化プロパガンダに警戒を」だ。

この論説記事はモーリス・ストロングが如何にして地球温暖化二酸化炭素悪玉説を流布させ、世界の常識にまで仕上げたかの経緯というか裏側を明快に解説したものである。

温暖化の原因が人類が使うエネルギー生成のために発生させる熱ではなく、二酸化炭素と聞いて疑問に感じる多くの科学者、技術屋という理科系人間がいたはずである。この記事を読めばやはりそんなからくりがあったのかと納得できるのではないか。

記事に基づき、簡単にストロングの足跡をたどろう。

  • ストロングの生い立ちは貧乏な家庭であり、「資本主義嫌い」を心に刻んで成長した
  • カナダ石油開発業界の重鎮となった。そして富をベースにカナダ政界に近づく
  • 1969年、地球環境保全に熱心なスウェーデンがアドバイスを求めた
  • ストックホルム会議の議長に就任。先進国による工業化支援の約束で後進国を納得させ、ソ連の科学者を使ってモスクワを篭絡、MITの研究を使って先進国をも説得した。
  • 1972年、地球環境をモニターする国連組織をナイロビに設立
  • 1992年、リオデジャネイロで地球サミットを開催。生物多様性尊重、気候変動、砂漠化防止をテーマとして隠した意図を怪しむ先進国を沈黙させた
  • シカゴの(二酸化炭素)排出権取引所を利用。取引所株主の利益のために地球温暖化二酸化炭素悪玉説を広める
  • 京都議定書発効(2005年)に合わせて、同取引所の株主のゴアは映画「不都合な真実」を制作する(世界世論操作)。京都議定書では発展途上国には二酸化炭素排出削減義務を免除
  • 2006年、国連石油食糧交換プログラムの資金100万ドルを横領して有罪判決を受けるも、中国に逃亡。京都議定書で中国には2030年まで削減義務を負わせないように配慮してあった
  • カナダに戻り、2015年オタワで死亡した

尚、その2015年に締結されたパリ協定でも中国は2031年まで二酸化炭素排出量削減の義務を負っていない。

地球環境保護を掲げたが、実はその目的が他のことにあったというのである。よく書いてくれたと感じた。感謝!

 


木村汎氏の逝去にほっとした人もいるのでは?

わが国を代表するロシア研究の泰斗で、2年前に第32回正論大賞を受賞した木村汎(ひろし)氏が83歳で急逝した。戦後最初の国家主権・国益喪失事件である北方領土問題に対し、旧ソ連時代から歴史的正義である「四島返還」という立場を貫き、些(いささ)かもぶれることなく訴え続けてきた信念の人だった。

 領土問題が本筋からそれていくことにも厳しい批判を加えてきた。返還運動の重心、羅針盤ともいうべき大家を失い、対露外交の一層の漂流が危惧される。ロシア外交の横暴も災いして、返還への道筋さえ見えない中で、卒然と世を去った本人の無念さはいかばかりだろう。

以上は、産経新聞(1116日)の「木村汎氏を悼む」と題する論説委員斎藤勉による記事の冒頭の一部である。木村汎と言えば、この記事のサブタイトルである『「四島返還」ぶれずに訴え』が示す通り昨年急に、国会に説明することもなく、又世論に問うこともせずに、安倍晋三首相の、北方領土全体のわずか7%の小島である歯舞・色丹2島の返還だけを求めるという、いわば”売国”政策を強烈に批判した信念の人である。

そのような政治的な問題を飯の種にする学者と批判するものもいるが、その批判も政治的に裏から依頼されていることもあり、鵜呑みにはできまい。そして筋の通った主張、裏付けるる知識、考察の確からしさを知れば、その主張もなるほどと思えるのである。

政治を飯の種にする学者の典型は土木や原子力関係、そして近年は教育に関係する者に多いのではないか。

惜しい方をなくした。ホッとしている人もいるのだろうが。

 


犬の家族が人間だと誰が決めた?

またもや「嗚呼、山上直子!」と溜息をつく。産経新聞(1126日)の「大阪特派員」を読んで、だ。大阪のフォトジャーナリストだという児玉小枝が書いた本の内容の紹介から始まる。

「著者が出会ったのは、おぼつかない足取りで犬房(けんぼう)の中を歩き回る、高齢の13歳のチワワだった」

とあり、その出会ったときの様子を、

「その子はふるえていました。(中略)ただただ途方に暮れながら、時おりクーンクーンと哀しい声で泣くのです」

と記述しているとのこと。

高齢の13歳の犬を「この子」と呼ぶところに既に犬を見る冷静さのないことが表れている。そこに見えるのは人間が犬の庇護者であり保護者であるとの驕りである。真の動物愛好家ではないな、と感じた。本当に動物を愛する者は、動物に動物として誇りをもって自立して生きることを望むはずである。

「なぜあと少し、家族の一員として最後まで看取ってやれなかったのか−。「老犬たちを殺しているのは、施設の職員さんではない。彼らの命に対する責任を放棄し、彼らを捨てた、飼い主自身だと私は思います」という」

元々犬は家族の一員ではない。飼い主がそう思っているだけだ。本当に家族なのであれば、犬が自然の中で恋をし、家庭を持って一生を送ることを願うのではないか。一生、自由に生きることができず、悪く言えば捕らわれの身で終わるのである。人間に飼われることが一番の不幸であるとは思わないのだろうか。

餌をもらえれば幸せか。マムシは餌を与えても食べないそうだ。自分で捕獲した餌以外を拒否して、死を選ぶそうだ。私も犬を飼ったことがある。地方大学に進学したため帰る機会は多くなかったが、たまたま帰省した時にあたかも待っていたかのように私の腕の中で死んだ。私は今も飼うんではなかったと感じている。自分が自由に生きたいようにあの犬もきっと自由に生きたかったろうに、と思うのだ。

「すべての老犬が家族の愛に見守られながら、心穏やかにその生涯を終えられる日本にいつかなりますように」

との言葉を引用して結びの代わりにしているのだが、それが犬の幸せか、との疑問を山上直子は全く持っていないようだ。この件に関して、自らの意見・見識をお持ちではないかのようである。コピペだけでは論説ではあるまい。そしてそれでは論説委員の名に値しまい。

 


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