「政治分野の男女共同参画推進法」、平等の意味が分かっているのか?

私が入学した大阪府立三国ヶ丘高等学校は男女共学だった。そしてその合格枠には男子枠と女子枠があった。つまり成績で合否が決まるのではあるが、男女で定員が決まっていた。その結果、男子の合格者に対して女子の合格者の試験成績はかなり低かった。在校生の男女の生徒数を同じにするとの、男女平等の意味をはき違えた大阪府が考えた方法なのだった。教育効果はその能力レベルでクラス分けをする方が上がる。しかし学力差のある男女を混ぜることで教育効果は落ちていたことだろう。それが分かっているからか、3年生になると男子のみの2クラスが編成され、大学受験に向けスパートをしたのである。

5月16日に成立した「政治分野の男女共同参画推進法」を見るに、同様に男女平等の在り方について知識不足の者どもが作った誤りとの印象を持つ。男性と女性はその性質も能力も異なる。どちらが良いとか悪いとかではなく、特徴が異なる、すなわち向き不向きが異なるのである。

男女の数を同じにするのが本当に良いことか良く考えた方が良い。例えば理学部に入るものは圧倒的に男性が多い。これは差別をした結果ではなく受験生がそう選択した結果だ。もしも女子が入りにくいという障害があるなら除去すればよいが、理学部の学生が男女同数であることが正常だなどと言うことはない。

選挙に於いて、女性が立候補しにくいというならそれを改めればよい。しかし候補者を男女同数にしようとするなど明らかな誤りである。また、立候補する女性が少ないのは制度の故ではないだろう。そして男性候補者の当選者が多いにしても投票して選ぶ選挙民の半数は女性なのである。どうして人為的に候補者を男女同数にしなければならないのか。愚かな発想としか思えない。聞けば野田総務大臣もこの法案成立に助力したとのことだ。こんなものは女性が求めているものではないというべきだったのではないか。見損なったと感じている。このような法案に女性が反対してこそ、女性が正当に評価されると思うが。下駄を履かせてもらって、など馬鹿にされているに等しい。

 


信用されない国際石油開発帝石(インペックス)

The West Australian紙は5月17日に国際石油開発帝石(インペックス)のイクシスLNGプリジェクトについて費用超過と工程遅れについて報じた。それによれば、

イクシスLNGプロジェクトの費用は$53billionと2012年時点の費用見込みを$8billionn(豪ドル)も上回るという。そして、もともと2016年の後半を見込んでいた生産開始は遅れ(他ソースによるとLNGの出荷は2018年10月以降という)、本格生産は来年始めまではないとのことである。

これだけの記事なら、「またか」と何時もの繰り返しかと思うのだが、その記述の後に、

Six months ago Mr Kitamura said condensate, LNG and LPG would all be produced by March.

とわざわざ続けているのだ。Kitamuraというのは北村社長のことである。その社長がわずか半年前に、「コンデンセート、LNG,LPGすべての生産が2018年3月までに始まるだろう」と言った、と注記しているのである。半年前とは、すべて生産開始と言った3月末のわずか4か月前を意味する。3月末ではなく10月にずれ込むようなことをたった4か月前、即ち直前とも言える時点で知らなかったわけがなかろう。もしこの北村社長が本当に知らなかったのだとすれば国際石油開発帝石は“無能”である。そもそも石油開発などさせてはいけない会社だと言えよう。

意味はお分かりだろうか。国際石油開発帝石の発表は“意図的な嘘にまみれ”、社長の発言も信用ならない、とのオーストラリア現地での新聞の評価なのである。

今やインペックスは”隠蔽クス“を通り越して”嘘つきインペックス“と評されていると言えるのではないか。童話にある狼少年の如く、何を言っても信用されないであろうし、また信用してはならない会社であろう。その不誠実さは、昨今の財務省某、経産省某にも似る。オリジナルの記事をご覧いただきたい。

https://thewest.com.au/business/energy/8b-cost-blowout-and-output-delays-for-ichthys-ng-b88833193z

 


読書ページの『日本人の遺伝子』記事を見て

産経新聞(5月13日)の「聞きたい」欄に一石英一郎著『日本人の遺伝子』(角川新書)が取り上げられている。日本人の遺伝子研究の結果、日本人は中国大陸や朝鮮半島から来たのではなく、古代ユダヤユダヤ人と共通しているDNAを持つところから、ヨーロッパからやって来たと書いている由。

日本人の遺伝子解析結果から「数万年前にアラビア半島から直接海路で日本に移動してきたコーカソイドが縄文人だった」と2014年に出版した拙著『太安万侶の暗号(ゼロ)〜日本の黎明、縄文ユートピア〜』(郁朋社)に書いたが、日本人は単一民族ではなく、縄文系という最初に日本に到達し、定着したコーカソイドと後に中国大陸や朝鮮半島から渡来した弥生人(モンゴロイド)の全く異なる民族で構成されていることを忘れてはならない。「日本人」とまとめてしまっては歴史を見誤ることになるだろう。

本の中にどれだけ科学的な分析が展開されているのかまだ知らないが、タイトルだけからもその取扱いに不十分さがあるように感じる。多くの人に誤解を与えなければ良いが。

(昨日から青葉祭りの雀踊りの写真を添えている)

 

 


何とも分かり憎い倉田秀也防衛大学校教授の「正論」

倉田秀也防衛大学校教授の「正論」とここで取り上げるのは産経新聞(4月24日)の「北が試みる冷戦構造解体の詭謀」と題するものである。既にかなりの時日を経たものをなぜ今取りあげるかというと、読んでも、読んでも何とも意味の取りにくい代物だったからだ。倉田氏の主張を纏めれば、

*2015年の北朝鮮の声明にある「朝鮮半島の非核化は金日成以来の遺訓で、米国と南朝鮮当局(韓国)は先行して次のような行動をとるべきだ

1.在韓米軍の非核状態の宣言と、その検証を受けること

2.朝鮮半島とその周辺に随時展開する核打撃手段を二度と引き入れない保証

*この北朝鮮の要求は、この地域での米国の拡大抑止の無力化、冷戦構造の解体に等しい

*北朝鮮の核放棄と等価交換となり得るのは、核不拡散条約(NPT)の不平等性を補填する安全の保証―核兵器国は非核兵器国に核の仕様、威嚇を行わない誓約―である。そしてそれは、日本と韓国を詭殆に晒す冷戦構造の解体であってはならない

しかし、結びの文は、

「(4月)27日の南北首脳会談が、北朝鮮に朝鮮半島非核化に対して、米国が冷戦構造の解体に着手すると期待感を抱かせ、実際それに着手するなら、その代価は日本が払うことになる」

となっている。

つまり日本不在の場で冷戦構造解体に着手が決められ、そのように動き始めると、何故か日本がその代価を払うことになるというのだ。しかしこの結びの中には何処にもその理由が書いてない。このような訳の分からぬ文なるが故にコメントしようにもできずに困っていたのである。内容はともかく、この分かり憎さでは、“教わる”防衛大学校生徒諸君も大変だろうと感じた。

 


アヴェード ヴァスクレセーニィヤ(みちたけランチ)(200)

200回記念だ、とのシェフの言葉にそうだったのかと気付いた。200回記念ということで本日の特別ランチは、特に特別である。

メインは「宮城サーモン、ホタテ、エビのバター焼き」だ。添えてある野菜は、カボチャ、茄子、ホウレンソウ、そして分葱である。ソースは「酒蒸しアサリの醤油・バターソース」という独特のものだ。アサリの出しが利いた解独特の風味が口に広がる。特筆すべきは宮城サーモンの「皮のがレット」が添えられていたことだろう。そのカリッとした食感がバター焼きというやや柔らかめの食感に鋭いアクセントを与えている。

小鉢には季節感あふれる「こごみのごま味噌掛け」が爽やかな苦みを提供している。

 


園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(139)輸銀説明と開発資金融資

ブログでの記述が前後ずるのだが、ダリール油田の開発資金調達をすることになった時、日本輸出入銀行からと市中銀行からの協調融資を受けることになった。

日本輸出入銀行の審査部への技術説明をすることになった。技術審査をするのは日本オイルエンジニアリングの技術の人(滝田氏)だった。説明は約1時間半で終了した。輸銀の方は何の問題もなかったのだが、民間融資の方は一悶着あった。

ジャペックスオマーンでは、設立以来経理課長を派遣してきた日本長期信用銀行を幹事銀行にしようとしたのだが、そこに日本興業銀行が異議を唱えた。我こそは銀行の雄だとの、よく言えば自負心、悪く言えば自惚れがあったのである。すったもんだの末にようやく長銀を幹事銀行とすることで決着したのだが、往生際が悪いというのか、興銀はぶつくさ捨て台詞を吐いたのである。曰く「そんな住宅ローンみたいな金額には興味がありません」。興銀の見苦しさが際立った融資劇だった。

 


父、小野雄三を偲んで(2)

5月9日(父の命日)に続いて父のことを時々書き繋いでいこうと思う。父の結婚相手は高木澄子、高木次郎、チキ夫婦の娘である。高木家は幕臣、旗本で屋敷は麻布十番にあった。屋敷の廊下には、籠がつりさげられていたと言うからかなりの石高だったようである。チキは安芸(広島藩)の浅野家の御典医だった奥家から嫁した。家紋は勿論「鷹の羽」(高木鷹羽)である。

この縁談は、父の東京帝国大学理学部植物学教室の先輩で「お茶の博士」として著名な志村喬がその妻、房子の妹である澄子を紹介したことに始まる。因みにこの志村家も旗本で、3千石と聞いた。大身の旗本に生まれたための逸話も多いのだがそれは別の機会にしよう。母澄子は、麻布―渋谷界隈で育ったが、農林省の技官であった次郎の転勤の関係で福井第一高等女学校を卒業した。その後実家にあったが、父の再婚を契機に邪魔にならぬようにと家を出て、池坊の師匠の内弟子となった。その結果、華道では相当の腕前であったと聞く。(大阪にあった時など、旧蜂須賀家の屋敷で立花を活けていたのを見た記憶がある)

新婚旅行は戦時中とあって遠慮し、それでも東京駅のステーションホテルに泊まったとのことだった。その後一度秋田の学校(具体名を知らず)に赴任したが、戦地でマラリアに罹患した体では秋田の冬の寒さに耐えられず、朝鮮京畿道の水原高等農林学校の教授として赴任した。寒い土地だが日本と異なり、オンドルなどの暖房施設があるので快適だったようだ。当時の講義用に父がまとめた植物学の講義ノート2冊が現在も私の手元にある。顕微鏡下の植物の細胞の精緻なスケッチなど、父の几帳面な性格の表れたものだ。

この水原時代の写真は1枚しか残っていない。庭の野菜畑でいる両親のものだ。ほとんど何も持ち帰れなかったことが分かる。昭和20年7月17日に兄、誠が生まれた。

 


やはりナナメ読みでは歴史は分からぬ

歴史関係で「ナナメ読みのおじさん」と言えば本郷和人東大史料編纂所教授である。軽〜いタッチでの文章が特徴で、「思う」「感じる」と言った主観的な感想的な表現が多いとの特徴がある。教育評論家で言えば、「オネエ型」を売りにする尾木ママなる人と似た傾向か。

産経新聞に連載している「日本史ナナメ読み」をしっかり読むことなどないのだが、5月10日の「『信長は普通の戦国武将説』は妥当か?」をそれこそナナメに読んだときに気になる部分を見つけてしまった。一部引用しよう。

「ぼくの持論ですが、日本の歴史は世界に比べると穏やかで(あくまでも世界と比べて、ですが)、特定の権力者による虐殺がない。中国では焚書坑儒があったり…」

日本は島国である。そして中身は大きく変化、断絶していても形式的には天皇制が続いていることになっている。その点を忘れての世界との比較など無意味なのだが、この先生はお分かりなのかな?

島国であるので外国には詳細が逐一伝わるわけではない。そして正史と言われる国の記録にも都合の悪いことを書き残さない特徴がある。『古事記』にも『日本書紀』にも魏志倭人伝にある卑弥呼に関する記述がないのがその一例である。つまり日本の史書に書いてあることをそのまま信じて日本の歴史を論ずるのは危険であり、誤りでもあるということだ。

もう一点は、焚書坑儒がないというのだが、天武天皇という渡来人たちは、在地系の主要18氏から墓誌(各氏の歴史)を提出させ、返却していない。それ以降全く存在も内容も触れられないことは廃棄されたとみてよい。記録に片鱗が見える「焚書」の存在が分かろう。記録に全く残らないケースは数多かったのではないか。石上神宮の莫大な宝物の接収なども焚書まがいのことではないか。また『神皇正統記』は桓武天皇が焚書とは言わぬが文書を消し去ったことが記されている。

何やら忌部広成の一文だけを引用して『日本には独自の文字はなかった』という歴史屋を思い出させる。

中国大陸に於いては、或る王朝の歴史書は次の王朝が編纂した。すなわち前王朝を意図的に賛美などしていない。従って悪政を悪政として記述しているのである。ところが日本の場合は、万世一系を取り繕うために過去の悪政を暴き、記録に残すことをしていない。

お分かりいただけたであろうか。世界の歴史と日本の歴史を同じように取り扱い、比較することにはかなりの危険があるのである。“ナナメ”に読んでいては気付かないかもしれぬが。


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