アヴェード ヴァスクレセーニィヤ(みちたけランチ)(132)

本日の特別ランチは天とじ丼である。家庭での天婦羅が残った時などにしょうゆベースの出しで煮て丼にするという事があったが、それをプロが作るとこうなる。前日の天婦羅ではなくこのために今揚げたばかりと言う天婦羅を使う所から異なっている。天婦羅の衣に味が尽き、柔らかくなっているのがいつもの天婦羅とは大いに異なる食感だ。そのトロッと口の中で融けるような、ぬるっと舌をすり抜けるような感覚が、味覚ではないのにもかかわらずあたかも新しい味覚の様な錯覚を起こさせる。

天婦羅の具材は、えび、牡蛎、茄子、それ以外にセリと玉ねぎ、サツマイモのかき揚げも入っていた。

サラダにはシラスが入り、そして小鉢はエビとイカのマリネである。このマリネには甘み付に柿が使われていた。柿は甘みをマリネに加えるだけでなく風味も加えていた。

 


園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(68)サハリン石油開発協力への出向予定者は別人だった

実はサハリン石油開発協力への出向者は私ではなかったようなのだ。本当か嘘かは定かではないが私が聞いた話では、出向することになっていたのは大分先輩の斎藤博氏だった。サハリン石油開発協力の木下常務(石油資源からの派遣役員)と既に合意済みの人事だったと言う。しかしその木下常務が石油開発公団から“天下る”藤原明常務に交代することになった時、藤原常務がその人事案にノーと言ったとのことだった。その理由は書くまい。とにかく大急ぎで代わりの人間をとなったのだが、候補者を並べて行くうちに藤原常務が私の名前を見てオーケーと言ったらしいのだ。

疑問は何故、私のような現場経験もないものをソ連で現場での指導をしなければならない立場の者としての候補者リストに入れたかである。そこに石油資源開発人事部のある意図を感じるのである。

サハリン行きを免れた斎藤氏は海外石油系のジャパン石油に課長として出向した。東京本社での課長なのだから、サハリン行きと比べれば天と地ほど恵まれたポストだと言えよう。上層部との個人的関係も影響したのではないかと推察される。

時に新任常務藤原明氏は東京大学理学部の出で、有名な血のメーデー事件で負傷し、変成岩の研究で著名な関陽太郎氏の家に血だらけで転がり込んだ話があるほどのかつては左翼活動家だったようであった。その後モスクワ出張中にレストランの階段から落ちて頭部を強打し、亡くなった。

 


鬼平ファイナルにはがっかり、端から無理なものを…

またやったね、と言うのが多くのファンの感想だろう。

「男はつらいよ」ファイナルの渥美清、セリフには力がなく演技の切れも全く不足だった。「必殺仕事人」ファイナルの藤田まことも、動くことすらままならぬ様子だった。いかにも体調に合わせて脚本を書いたと感じさせるものだった。本人の経済的事情や、製作会社の儲け欲などの事情があるのだろうが、惜しまれるうちに打ち切りにするのが良識だと思う。利益の前に芸を犠牲にしては見るものをがっかりさせるだけである。「金(木戸銭)がとれる落語が出来なくなった」と高座を降りた五代目円楽の身の処し方が手本ではないか。

ファンには役者、俳優を個人として見つめるものと、役者、俳優が見せる”芸”を愛し、見つめるものとがある。前者であれば、その芸が下手であろうと構わない。言わばアイドルを追っかけるのに似ている。しかし、芸を芸として、演技をその演技力で評価し、その芸の素晴らしさに惚れるファンもいるのである。その目で見れば、「鬼平ファイナル」などせぬ方が良かった。名人と言えど、72歳には火付盗賊改方長官など無理だ。40歳の女優に女子中学生を演じさせるようなものである。吉衛門本人も年を取ったが、脇役も壮年の力強さが消えた言わば“じじい化”“ばばあ化”が進行した者ばかりである。

もう一回くらいできるんじゃないの、と言われるうちに止めるべきだろう。それがファンに対する誠意であろうと思う。脚本に合わせて役者、俳優を選ぶのが当然であり、役者が年老いたから、年寄りでも出来るように動きを押さえたりした脚本に書き換えるのは邪道であろう。それにしても火付盗賊改方のイメージが原作と大きく異なるのは原作者に対しても良くないことなのではないか。ましてそのイメージが悪くなるのでは。

ああ、またか。それが感想である。引き際と言うのは難しいものである。吉衛門の鬼平はそれまでの鬼平作品と比べ、格段に演技力が光っていただけに残念に感じた。もう一度言おう、残念!

 


大坂夏の陣での後藤又兵衛の最期

大坂夏の陣での後藤又兵衛の死に関して新たな文書の発見があったと言うのだが、これを読んで、本郷和人の「日本史ナナメ読み」(産経新聞、12月8日)が書いている。どうもそれを含めてもとからある古文書を読まずに議論しているように感じる。我が曾祖父が著わした『大坂城誌』に多くの古記録の引用文がある。私が書いた『真田幸村見参!』(郁朋社)はそれらの古文献を参照して書いたものだ。因みに『伊達家伝』の後藤又兵衛討死の場面の記述を書き出しておく。

「是ゟ敵味方乱合追ツ返ツ相戦候節後藤又兵衛栗毛の馬に梨地の鞍置乗候を鉄砲にて打落候へ共大勢引包死骸を揚げ申し候に付首を…」

また、『家忠日記』の記述は、

「後藤も鉄砲に中り行歩も不叶仕合に付其場を去らず甲を脱て家人金森平右衛門と申者に首を打せ遺言にて首をば具足羽織に包深田の中へ埋めさせ候と也」

とあり、その様子ははっきりしている。

当時の合戦では、正確な記録を残すのにかなりの力を注いでいた。それは戦後の恩賞あるいは懲罰に直接反映されることだからである。

この様な合戦の記録が複数残るにもかかわらず、本郷和人氏の「又兵衛の願いは…我が首を秀頼公の許へ持参せよ、だったはずですよね」などというフワフワとした文章を見ると、やや不愉快にならざるを得ない。東京大学の史料編纂所の教授で、中世史が専門であれば、当然このような資料は知っている筈なのだが…。大学の先生は地位や専門に似合わぬ不勉強の場合も見当たらないわけでもないが。とにかく、不思議に感じた。

歴史に興味を持つ皆さんに注意を呼び掛けたい思いだ。さて参考のために、先に挙げた『伊達家伝』の部分を『大坂城誌』からスキャンして以下に示しておく。肝心の記述の部分、右ページの左端部分がぼけてしまったがご容赦を。原文を直接ご覧になることを勧める。既に存在する資料を読めば後藤又兵衛は道明寺の戦いで死んでいるのだから泉州堺で家康を槍で刺すなど出来るはずがない。

 


鳥インフルエンザのウイルスは野鳥だけではなく人間も運ぶ

「農水省の担当者は『鳥インフルの拡大防止には、消毒などの対策が重要。靴底に付いたウイルスを持ち込んでしまうこともあり、海外から帰った人は特に農場に近づかないでほしい』と話している」と鳥インフルエンザ流行のニュースにあるのはどういうことか。流行の都度、野鳥によって運ばれてきたウイルスという事にしているが、旅行客が持ち込んだ可能性も大きいのではないか。かつて口蹄疫が流行した宮崎県では靴どころか車のタイヤも消毒していた。ウイルスと言うものは人に付着して移動するものと考えるべきではないのか。特に、鳥インフルエンザの故郷とも言うべき中国からの旅行客が近年急増したのだから、さまざまなウイルスが日本国内に持ち込まれるのは当然ではないのか。人の移動は観光収入をもたらすだけではなく、病気も持ち込むし、害虫も持ち込むのである。安易に汚染国からの観光客誘致に走るのは良策とは思えない。

オーストラリアでは、海外から、特に何がしかの流行のある国からの飛行機が到着すると、防疫係員が機内に入りスプレーで機内を消毒するのが普通である。中国など、鳥インフルエンザが流行する国からの観光客などには靴の消毒を義務付けるなどの対策をとるべきなのではないか。ウイルスが野鳥によってもたらされたことにしたい、すなわち観光客誘致に力を入れる政府が報道規制をしているように感じてしまうのだが。

日本に来た中国人だけを見ても良く分からないかもしれないが、彼の地に出かけてみると良い。その衛生状態を目にすれば防疫の必要性に気付くと思う。北京で美酒に酔うだけの視察では分からないだろうけれど。鳥インフルエンザの発生源が中国だという事は明白なのだから、中国に撲滅するように要求すべきである。敵ミサイルと同様に、完璧な防御などできないのだから。しかし間違っても費用負担や援助などするなと、あらかじめ言っておきたい。

時に本日は開戦記念日である。

 


バレーボール会場に横浜アリーナ、横浜市は賛成しようがないのだろう

東京オリンピックの競技場問題での4者協議でペンディングとなったバレーボールの会場だが、横浜アリーナに利用について横浜市は腰が引けたと言うか、協力の姿勢を示しながら実現を阻むような文書を東京都に送った様である。小池東京都知事はそういう事を当然予想していたのではないだろうか。

横浜市は東京都から交付金を受けているわけでもないし、許認可を受けているわけでもない。ところが国からはそれらを受けている。力関係から見れば、横浜市は政府の指示に従わざるを得ないのである。

組織委員会の森会長は「私の聞いている所では横浜市は迷惑していると言っているようですよ」と小池都知事に対して嫌味っぽく発言したが、それは横浜市に「迷惑ですと言え」と指示したと自白しているように聞こえた。本当はこのオリンピックの費用が何倍にもなったことにこそ国民は迷惑しているのであり、森会長の存在と行動も迷惑だと感じているのではないだろうか。高齢になってまでそう言う役職についてしゃしゃり出るのはすがすがしさに欠ける。老害なのだろうが往々にして本人はそれに気づかないものだ。その意味で、たとえ逆らえなかったのだとしても、そう言う人事をした”人”に大きな責任がある。

IOCと何らの契約関係にもない組織委員会なるものと政府が表に出てくるのがそもそもの誤りなのではないか。近年小渕、丸川、蓮舫など”Mean & Nasty Girls”が目立つようだ。男性では森元首相をはじめ“老害”が目立つようだ。もちろん”若害”の例も数多い。私利私欲で行動するのが恥ずかしいことだと言うのが分からない人が多くなったような気がする。とにかく立派な人が見当たらなくなったのが今の日本の特徴だろう。

IOCと契約関係もない政府関係が競技場建設に如何にも当事者然として口をはさむのは何のためか。想像してみたほうがよいと思う。

 

 


日本郵便が公共料金などの通知をネットで行うとか、大きなお世話であり無駄では?

ネットニュースに「日本郵便が、公共料金の明細など重要な情報をインターネット上の個人専用ポストで受け取れるサービス「マイポスト」について、来年7月から全国展開する方針を固めたことが28日、分かった。同社は配達などの人件費が経営を圧迫しており、コスト削減が期待できるマイポストを重要事業として育てたい考えだ」との記事が出ていた。

従来は市税、国民健康保険料、老齢年金などの通知などはすべて郵便として届いていたし、届け出なども郵便でという事が多かった。信書という事であれば郵便を使うよりほかなかったのであろう。しかし、集配達の人件費コストなどの関係で、これら郵便での通知送達を、インターネット化し、それを日本郵便が「マイポスト」を作って担当するとのことなのだ。大きな無駄なのではないだろうか。インターネットで通達を行うようにするなら何も日本郵便など経由することなく例えば、税務署、市役所、年金事務所などがメール送信すればよいだけではないのか。直接送付が出来るにも拘らず無理に日本郵便を間に噛ませて金を落とそうとするなどまともな考え方ではない。単なる利益誘導ではないのか。労働力不足が叫ばれている時代である、不要な部門は縮小し、その人員を必要な分野に振り向けよ。一体何のために(業者の為に決まってはいるのだが)マイナンバー制度など作ったのか。日本郵便を通じなければ国民に通知ができないなんて、今時信じられない後進性である。働き方改革で俎上に載せるべきであろう。国会議員は真剣にものを考えて、行動すべきだと思う。

 


産経新聞「皇室制度を考える」の所功氏の意見に重大な懸念を抱く

12月2日の産経新聞の「皇室制度を考える」欄は京都産業大学名誉教授、所功氏の意見を掲載していた。一読して大きな懸念を抱いた。天皇陛下のお気持ちを曲解しているように感じたからである。

冒頭に近く、「天皇陛下が問題提起されたのは高齢のみを理由とする『高齢退位』です」と書いているのである。天皇陛下の“お気持ち”は、

「高齢になった」−「公務が十分に果たせない」−「その状態のものは天皇であってはいけない」−「よって退位したい」との論理構成である。一番重要な点は「公務を十分に果たせないものが天皇であってはならない」なのである。その理由が高齢であれ、長期的な病気であれ同じことなのだ。「高齢になったから退位したい」と言うだけなら退位云々を言うより「天皇定年制」の議論となろう。この論理が理解できぬのかと驚いたが、全く別の意図があってこのように国民の理解を誘導しようとしているのかも知れないと感じた。単純な”老害”ではないような気がするのだが。

もう一点由々しき意見が述べられている。ちょっと長くなるが引用しておく。

「今、多くの良識ある日本人に求められているのは、聖徳太子の十七条憲法にある『詔を承けては必ず謹め(承詔必謹)』と言う考え方だと思います。天皇陛下の『お言葉(詔)』は、単なる思いつきではなく、国家・国民のことを考え抜いて仰せられます。私ども一般国民は謹んで承り、そのご意向に沿うことが当然の在り方だと思います」

天皇の命に盲目的に従えとは、明治政府が広めた皇国史観の狂信的信者を見るようではないか。これでは「政治的発言」が禁止されている天皇を象徴ではなく統治者としたいと願っているように見える。いくらなんでも常軌を逸脱した見解の持ち主に見えないだろうか。

天皇も人である。そうであれば「国家・国民のことを考え抜いて」と言う人ばかりではあるまい。雄略天皇を見よ、武烈天皇を見よ!そのようなことを考えるなら皇位継承権に、血統順位だけでなく”資質””(心身共に)健康“と言う項目を加えなければなるまい。しかしその評価、判断も時の政治、権力に左右される危険がある。従って実権を持たぬ象徴に留めるのが良いとの判断になるのではないか。それにしても、このような考え方の者が現実に存在し、その意見が産経新聞に掲載されることにとにかく驚いた。依頼原稿の内容に新聞社が口をはさめないのかも知れないが、依頼先を選定するのは新聞社であろうに。それにも当然の如く第三者の力が及んでいるのだろうか。

 


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